明けましておめでとうございます。
本年最初の「身近な土木」は、つい見逃してしまう風景から。
年度末になると、道路工事が多くなるのは、日本特有の現象だそうですが、この写真はそれとは違って、ある国道の拡幅現場です。右の方に四角く見える物体があります。これは何でしょうか。
舗装道路は、雨を浸透させませんから(浸透性舗装もありますが、能力的に土にはかないません)表面を流れた水を集めて河川などに導く施設が必要です。これはその暗渠です。
そうした暗渠などを、以前は現場で型枠を組みコンクリートを打設して作っていましたが、昨今ではほとんどが工場製品です。工場で作られた製品を現場に搬入して組立てて行きますから、製品にムラがなく工期も早く出来ます。途中に設ける集水枡と呼ばれる施設も同様で、並べると下の写真のようになります。
道路には、歩道と車道があります。日本では近代化の過程で歩道を置き去りにして整備を進めてきました。地方には歩道のない道路がたくさん見うけられます。あっても側溝に蓋をしただけの、二人がすれ違うことの出来ないような名ばかりの歩道だったりします。歩道は車道より一段高くなっていますが、その境界の段差が大きいため自転車の通行が不便で結局車道を走ったりしています。最近私の住む町では歩車道段差解消工事という工事が行われ、その点が改善されつつありますが。
これもまた工場製品で、搬入されたばかりの物が置いてあります。これはどのように使うかというと、下の写真のようです。
これも以前は下の長い部分は現場でコンクリートを打って作りその上に右側の四角いブロックを並べたのです。このブロックが歩車道境界ブロックです。良く見ると手前二つの向こう側にはこのブロックがありません。ここは車道から歩道を通って右の家に入る場所です。
こうしてみると、道路工事ひとつを取ってみても土木の世界は変化しているのだなと思います。