技術士のひとりごと 2012 
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2012年1月27日

更新を休止してから10ヶ月が過ぎました。昨年3.11の震災は、安易な更新を思いとどまるのに十分でした。ツイッターでつぶやくのとは違い、あるまとまった考えを述べるには、日々の震災と福島発電所事故の報道の洪水で、頭脳の中枢が麻痺してしまっていました。じつに、その日暮らしのほぼ一年であったようです。その途上で、一度は考え方をまとめなければ行けないなと思っていたのは次の事々です。

(1)3.11震災のような(そして阪神大震災のような)地震への備えの根本的な戦略はあるのか。
首都直下M7級地震の発生確率は4年以内が70%という東大地震研チームの試算も発表されていますし、北海道から三陸沖でM9級は3、500年で7回という研究もあります。阪神は火災、今回は津波そして首都直下はその両方かもしれません。東海東南海南海連動もあり得ますし、とてもゆっくりと研究している時間はないようにも思えます。半分現場を退いたような私には、歯がゆく思えます。もっとも私は研究者ではなく施工屋でしたから、どうしてもハードだけに目が行ってしまうことが多いので、注意が必要です。現に技術士の受験指導をしていると、施工関係の受験者はいとも簡単にハードとソフトの組み合わせが必要というような論文を書いてきます。3.11以前ならともかく、今年からはそんな思いつきではだめだと思うのですが。

(2)原子力発電に代わるものは何か。
福島原子力発電所の事故による放射能の拡散とそれによる放射線被害は、当初政府の言っていた意味とは違った意味で、それほど重大な事態を引き起こしてはいないようです。チェルノブイリとは、炉の型も事後の対処も全く違うし、むしろスリーマイル島事故の方が学ぶことが多いのではないかと思います。事故そのものの影響より、あれでアメリカは原子力発電所が建設できなくなりました。日本も当分は同じですね。「脱原発」は事実上来年にも起きます。では、その代わりは?時代を何十年も逆行した生活に戻らない限り、節電では長続きしないのは目に見えています。当初華々しく取り上げられた「自然エネルギー」(原子炉の燃料も人工物じゃなく入るんだけど?)はいったいどうなったのか。そう簡単に移行出来ないのはわかりそうなものだが、当時の総理大臣は、自分のやったことの後始末もしないうちに外国に行って「脱原発活動家」になっていますしね。最も手っ取り早いのは燃料をウラニュウムから別のものに替えることで、LNGがその最有力候補でしょう。しかし足下を見られて高い買い物になるでしょうね。メタンハイドレートの研究は進んでいないようだし。

(3)消費税10%は何のためか。
まだ国会で議論も始まらないのにはや17%でも足りないなんて記事が出ています。足りないなんて、いったい何に使うのか?大方の国民は震災復興でお金が足りないから仕方がないね、と思っているのではないだろうか。確かに、復興の爲だから仕方がないよねと言うような「雰囲気」が醸成されてきているような気もします。本当は違うのにうすうす気がつきながら。これで税を焦点にして選挙しても負けない初めての政権になるかもしれません。この政権は、議事録は作らない(超緊急時ならまだしも、最初作らなかったので今までずっと作らないで済ませてきた疑惑がありますね)ようだから、どうして「10%」という数字が決められたのか(自民党案と一緒では根拠にならない)検証のしようがないですね。

まあ、そのほかこの10ヶ月の内にいろいろたまっていますから、おいおい書きましょう。

時々更新する本欄に補足の意味で、隣に「ツイッター」を表示しました。こちらは、「技術士」としてより、「酔哲」隠居としてのつぶやきが主体となります。今年もよろしく。


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