寺原駅 

関東鉄道常総線各駅停車の今回は、1913年(大正2年)11月1日、常総鉄道開業と同時に設された寺原駅です。

 
写真1 寺原駅(2010年1月14日) 写真2 寺原駅ホーム(2008年12月20日) 

取手市のホームページによれば、1889年(明治22年)の市制町村制の施行により、取手町(取手駅・台宿村)、寺原村(寺田村・桑原村)、井野村(長兵衛新田・青柳村・吉田村・小堀村・井野村)、 稲戸井村(稲村・野々井村・米ノ井村・戸頭村)、高井村(上高井村・下高井村・貝塚村・市之代村・同地村)、小文間村の1町5カ村が誕生したとあります。

「寺田村」と「桑原村」が合併して「寺原村」となったというのは、1文字目と2文字目を合成したもので、現代でも見られるイージーな方法ですが、明治の御代でも同じ方法がとられていたのですね。

さて、寺原駅です。今では写真1のように改装されましたが、常総線と同じ年齢の駅というわけです。今回の寺原駅「常總鉄道名勝案内」には、とげぬき地蔵尊、寺田観世音、相馬總代八幡宮、岡堰そして延命寺が掲載案内されています。そのうち、写真のあるのは、とげぬき地蔵尊と岡堰です。そこで、写真によって新旧を比較してみます。(そのため、リンク先には写真はありません)

 
写真3 寺田のとげぬき地蔵 写真4 とげぬき地蔵(2010年2月15日) 

とげぬき地蔵尊といえば、おばあちゃんの原宿、巣鴨が浮かびますが、寺原のここも縁日の時は今でもたいそう賑わうと言うことです。取手市の公式ホームページには見当たりませんでしたが。今では屋根が瓦に変わっていますが、雰囲気は写真3の昔のままです。

あいにく写真4の撮影の時は雨のせいか閑散としていました。それでも誰かがお参りしたらしく、線香は煙を立てていました。

 
写真5 岡堰 写真6 新岡堰(2009年8月11日) 

岡堰は下総国相馬二万石の開拓を計るため、1630年(寛永7年)徳川三代将軍家光が、関東郡代伊奈半十郎忠治に命じ、洗堰三基を丸太にて築造したのが始まりであると言われます。その後も災害を被りながらもそのつど復旧改良を重ね、関東三大堰の一つと称せられています。

この岡堰については、写真6の現岡堰の前の代をこちら(「身近な土木」)で紹介しています。また、こちら(「常総散策」)のサイトでも少し詳しい紹介をしています。

山王村大字岡の現在については、こちらのサイトに少し詳しく載せてあります。「常總鉄道名勝案内」にある延命寺については、先に述べたように旧写真はありませんが、このサイトに掲載してあります。

もう一カ所、相馬總代八幡宮は、平將門と縁が深いらしく、私も何度も訪れています。こちらのサイト(「常総散策」)で幾分そのことに触れています。

寺田の観世音は、こちらのサイト(「常総散策」)で紹介している中の観音堂ですね。「常總鉄道名勝案内」には「陰暦七月十八日の縁日」とありますが、取手市教育委員会の説明板には、リンク先の引用にあるよう「陰暦七月十日の縁日」とありますから、もしかしたら違うのかな?

こうして、1913年(大正2年)と現代(奇しくも来年2013年は、この年から数えて100年目です)を行ったり来たりするのも、結構な趣がありますね。

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