戸頭駅 

関東鉄道常総線各駅停車の今回は、1975年(昭和50年)3月26日 開業の戸頭駅です。この駅は、1976年に私が当地に住まいを構えてから現在に至るまでずっと利用してきた駅で、ひときわ感慨深い物がある駅です。とは言っても、守谷駅にTXが開業してからは、すこし縁遠くなった感があります。

この駅は、旧住宅公団の戸頭団地整備に伴って新設されたもので、そのため、北側にみずき野団地が開発されても、現在に至るまで北口はありません。北口開設の協議はあったようですが、特段の不便さもないことからか、立ち消えになっているようです。

当然ですが、「常総鐵道名勝案内」には「戸頭駅」はありません。しかし、名勝とは言えませんがこの「戸頭」という名は、利根川の渡しの名として古くから在ったものですから、本サイトのもう一方の連載、「常総散策」の「戸頭神社」では、その一端を紹介しています。戸頭という地名は、「北相馬郡志」に「地理志料云、戸頭者津頭也、疑古駅址、観応二年(1351年)、足利尊氏、奉戸頭郷於香取神宮云々」とあるように、「津頭」がなまったようです。

写真1で、駅はホームより下側にあり、何となく線路部分が高架のように見えますがそうではありません。戸頭駅と戸頭団地の間には国道294号線が通っており、その下をくぐって団地に入ります。写真2は、その国道上から眺めた様子です。

 
写真1 現在の戸頭駅(2013年5月15日) 写真2 国道294号から戸頭団地を見る(2013年5月15日)

団地は、戸頭一丁目から九丁目まで区画されていますが、旧戸頭には「七里の渡し」と言われた利根川を渡って千葉県に至る渡し場がありました。それについてもこちらですこし触れています。

戸頭村は、維新後、1875年(明治8年)境界変更により茨城県に移管されて茨城県相馬郡戸頭村となるまでは、葛飾県相馬郡戸頭村から印旛県相馬郡戸頭村となり、さらに千葉県相馬郡戸頭村なるという、めまぐるしい歴史をたどっています。

以上のような歴史については、また時を改めて触れる場合もあるでしょうから、今は現代の戸頭を訪ねて見ます。写真3は、国道294号附近から見た駅、写真4は取手方を背にしてみたホームの様子です。

 
写真3 現在の戸頭駅(2013年5月15日)その2 写真4 戸頭駅ホーム(2013年5月15日)

写真5と6は、写真2を撮影した国道294号線をそれぞれ守谷方面と取手方面を見たものです。

 
写真5 駅前の国道294号(右手が戸頭駅)(2013年5月15日) 写真6 駅前の国道294号(左手が戸頭駅)(2013年5月15日)

駅に入って、写真7は、上りホームから稲戸井駅方面を見た様子、写真8は同ホームから南守谷方面を見た様子です。中央に見えるのはエレベーターです。バリアフリーの一環で、この年(2010年)9月に設置されました。

 
写真7 戸頭駅ホーム稲戸井方面(2013年3月15日) 写真8 戸頭駅ホーム南守谷方面(2010年12月18日)

先に書いたように、南口というのはありませんが、ホームの切れたところに踏切があり、さほど不便で無く南側の「守谷市みずき野」に行くことが出来ます。写真9は、その入り口にある巨大なけやきです。写真10は、写真9のアプローチから入ったみずき野3丁目の町並みです。

 
写真9 みずき野入り口(2013年5月15日) 写真10 みずき野3丁目(2011年2月4日)

このシリーズ「新取手駅」でも紹介しましたが、東京藝術大学卒業生による取手市長賞受賞作品が、この戸頭駅前にも展示されています。駅前は比較的広いので、展示は複数組あります。写真11が平成7年度受賞「小曲-Harmony-」、写真12が平成10年度受賞の「地脈」、写真13が平成11年度受賞の「王とHHひ」と言うことです。それぞれ作者などはこちらに掲載されています。

 
写真11 「小曲-Harmony-」(2013年5月15日) 写真12 「地脈」(2013年5月15日) 写真13 「王とHHひ」(2013年5月15日)

さて、本サイトの主催者は、長年この地に住まいしていますから、古い写真やチラシなどを保存しています。それらをすこしご紹介します。

写真14は、戸頭団地の入居募集パンフレットに掲載してあった写真です。中央右に戸頭駅があります。写真15は駅の正面です。写真1と比較するとわかりますが、駅名の表示箇所が違っています。また、公衆電話のボックスの数も昔は多かったので違っています。

 
写真14 1976年頃の戸頭駅 写真15 1977年の戸頭駅 

写真16は、地元の幼稚園が卒園アルバムに掲載した空中写真です。画面上方に緑と谷地が見えますが、ここが守谷の郷州原(ごうしゅうっぱら)、現在のみずき野です。この名は現在「郷州小学校」として残されています。写真17は、みずき野団地を造成・販売した不動産会社が配布したパンフレットの写真です。左上方に戸頭駅が見えます。下方中央、四角の緑が、現在の「文化財公園」です。

 
写真16 1978年頃の戸頭団地 写真17 1982年の守谷市みずき野 

最後に、もう少し古い写真です。戸頭団地の入居者に配布された(記憶は定かではありませんが)絵はがきです。中央左の工事中のビルが、現在スーパー「マスダ」のあるビル、そのすこし左、画面の端に戸頭駅が見えます。

 
写真18 入居開始前(1975年頃?)の戸頭団地

戸頭団地は、日本住宅公団の茨城県内二番目の団地(最初は、同じ取手市の井野団地)で、他にもご紹介したい施設(戸頭公園)や石碑(飛行船殉難碑)がありますが、この辺で。

常総線各駅停車のページへ

水野哲の常総散策 ホームページへ