小島草庵跡

浄土真宗の開祖親鸞聖人と常陸の国の関係は大変有名で、笠間稲荷で知られる茨城県笠間市稲田の西念寺は浄土真宗発祥の地といわれています。
そんなわけで、茨城県に親鸞聖人のゆかりの地を探せば、その多さに驚きます。
今回はそのうちの「小島草庵跡」を訪ねます。

kozima1.JPG (104104 バイト)国道249号線を取手から出発し約1時間、下妻市に入るとすぐ、小さな標識に「市指定文化財 史跡小島草庵跡」と見えます。下妻市大字小島です。
国道から細い道を右折し少し行くと、写真の大銀杏が見えてきます。

 

ここが「小島草庵跡」です。この大銀杏は、親鸞聖人お手植えと伝えられ「稲田恋しの大銀杏」と呼ばれています。
親鸞聖人は42才のとき、建暦元年(1211年)越後での流罪赦免となり、妻子を伴って信濃から上野の国佐貫の庄を経て、常陸の国へ入りました。親鸞一家は、常陸の国小島の郡司、小島武弘の招請に応じたと言われています。親鸞聖人が常陸で最初に草庵を結んだ場所については、『小島草庵』説が通説になっているようです。ここに3年間逗留し、先の稲田に向かいます。その際、草庵を門弟の蓮位房に譲ります。三月寺はこの後に建立されたものです。ですから浄土真宗発祥は稲田かもしれませんが、事実上「この草庵こそ真宗開祖の親鸞が関東において真価を発揮した最初の土地」(平成4年・下妻市教育委員会建立案内板より)であるということです。


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中に古い五輪の塔があります。先の案内板によると、これは、欽明天皇、用明天皇、聖徳太子に加えて親鸞聖人の「四体仏」と呼ばれているそうです。
また、古碑と共に写真の碑もあり、3代前の茨城県知事岩上二郎氏の名も「親鸞聖人威徳碑建立委員会」として見えます。

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この史跡のある下妻市の国道294号をもう少し北上すればには、前回までに訪ねた南北朝の騒乱時に名を残す小田城や神宮寺城と並んで有名な大宝城跡があり、常陸の国内最後の攻防の名残が土塁として現存ています。国指定史跡です。
また近くの大宝八幡宮は、本Webページ「メッセージボード」に寄せられた山本様のご紹介のように、本年で創建1300年を迎える古いお宮です。近いうちにぜひ訪問の機会を持ちたいと考えています。

 

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