峰寺山西光院(茨城県石岡市)

今回訪れたのは、将門の時代より古いかもしれないお寺です。「みねでらさんさいこういん」と読むようです。また、こちらの記事と同時にお読みいただくとありがたいと思います。
今は茨城県石岡市吉生2734という住所ですが、平成の大合併前は八郷町でした。
八郷町といえば「茨城県フラワーパーク」ですが、この両者はごく近くにあります。

茨城県フラワーパーク 標高約370mの峰寺山

写真1 茨城県フラワーパーク

写真2 標高約370mの峰寺山

写真1は、「茨城県フラワーパーク」で、訪問した時は「秋のバラまつり」直前でした。色々な種類のバラを見ることができましたが、本欄とは関係が薄いので省略。
ここから少し北進すると、上空をパラセールが鳥のように群れをなして飛んでいる場所があります。写真2でも一番上中央やや左寄りにかすかに見えます。
西光院本堂の屋根 西光院入口

写真3 西光院本堂の屋根 

写真4 西光院入口

写真2でも山腹の当りに白っぽい点が見えますが、拡大してみると写真3のような屋根です。これが、峰寺山西光院です。
車で行くこと約8km、写真4の入口に着きました。
写真4に見える屋根つきの案内板には以下のような説明が書かれていますので引用します。(末尾「八郷町」は合併前の旧町名です)
【(常陸風土記と万葉ライン)
峰寺山西光院(県指定建造物)
峰寺として広く知られる西光院は、平安時代初期・大同二年(807)有名な徳一大師の開山と伝えられ、はじめ法相宗であったが鎌倉時代に一時真言宗となり、のち天台宗に改宗した。
本堂は本県では類例のない懸造(かけづく)りで県の文化財(建造物)に指定されており、廻廊からの眺めはすばらしく関東の清水寺の名に恥じない。この寺の約六米もある立木観音菩薩像は、桧材寄木造の巨像である。なお、境内西方にある球状花崗岩(俗称小判石)は県指定天然記念物である。
八郷町】
もう少し詳しい説明板は、石岡市教育委員会の名で他にあるのですが、その一部は後ほど引用します。

西光院本堂とスダジイ・クスノキ 「茨城百景峰寺山」の碑

写真5 西光院本堂とスダジイ・クスノキ  

写真6 「茨城百景峰寺山」の碑

写真5が本堂です。右側に見える巨木は、写真ではよくわかりませんが2本あり、それぞれ樹高21.7mのスダジイ(推定樹齢600年)と同21.6m(樹齢不明)のクスノキです。両樹とも石岡市認定保存樹であるとの説明板があります。
境内には「茨城百景峰寺山」の碑があります(写真6)。

本堂山側 本堂谷側

写真7 本堂山側

写真8 本堂谷側
本堂懸造り部分

写真9 本堂懸造り部分

さてその本堂ですが、写真4の左側はすぐ崖に接していて、写真7のように岩が軒に迫っています。
反対側は写真8のようになっていて、これが関東の清水寺と言われる懸造りなのです。全体像はなかなか撮影が難しく一部分しか見ることができないのが残念です。写真9は、かろうじて構造の分かる一枚です。

この建物について先の「石岡市教育委員会」の説明板では、以下のように書かれています。

【自然石の観音像を本尊とするこの寺の本堂は関東の清水寺と呼ばれ、岩棚状の細長い敷地の奥の崖に懸け出して建てられた懸造りの建物で、岩肌に脚柱を建て舞台型を作った上に、桁行三間梁間三間寄棟造り瓦棒鉄板葺(もとこけら葺か)の本体を組んでいる。
この本堂は崖の表面に作りだされた巨大な石仏の上半身をおおうように作られた珍しいもので、現在の建物は江戸時代末期頃と推定されるが、石仏が火災にあっているところから、前身堂が焼失したのが判り、寺院の創立は相当古いとみられる】

この本堂の昭和48年に行われた修理の竣工記念誌が別のところに懸けられていますが、それによれば本堂の規模は、『建坪57.6u、総高22m、脚高11m』であると言います。

境内にはあちこちに岩が顔を出していて、その中に人工の石仏が混ざり、なかなか風情があります。何しろ規模が小さいので歩けばひと周りはすぐできます。
(写真10、写真11)
以前は奥にある鐘楼まで行けたようなのですが、現在は立ち入り禁止になっています。

境内風景1 境内風景2

写真10 境内風景1

写真11 境内風景2

先の(常陸風土記と万葉ライン)引用文にもありましたが、境内には巨大な観音菩薩がおられます(写真12、写真13)。

立木観音 立木観音のおられる建物

写真12 立木観音

写真13 立木観音のおられる建物

しかし、何といってもこの西光院の素晴らしさは、本堂廻廊からの眺めです。あいにくこの日は曇りであったので、あまり遠くは見えませんでしたが、それでも眼下に広がる八郷盆地の眺めは素晴らしいものでした。最後にその様子をご覧ください(写真14)。

西光院本堂よりの眺望

写真14 西光院本堂よりの眺望


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