虎塚古墳

前回訪ねた「十五郎穴」の近くに,日本有数の壁画古墳,史跡「虎塚古墳」があります.
今は公園になっています.所在地は,ひたちなか市中根3494-1です.

公園
この写真の右の小高い丘がその古墳で,左の石碑が発掘記念碑です.
もう少し近づくとよくわかります.

石碑


この古墳は,墳丘全長56.5m,後円部径32.5m,前方部幅38.5m,高さ5.5mの前方後円墳です.
古墳

この古墳は,昭和48年の発掘調査で,後円部の横穴式石室から凝灰岩(ぎょうかいがん)の上に白色粘土を下塗りした上に,顔料のベンガラ(酸化鉄)で描かれた彩色壁画が発見されて大きな話題となり,昭和49年1月23日に国指定文化財となりました.
発掘調査では,そのほか石室内部から,成人男子の遺骸1体と,小太刀・刀子・やりがんな・鉄鏃(てつぞく)などの副葬品が検出されました.
築造年代は7世紀初頭(古墳時代後期)とされています.
壁画のある石室は,通常は密封され,みることはできませんが,春(4月)と秋(11月)の気温・湿度の安定した時期には一般公開されています.(これらの写真撮影時期は2002年3月です)
私は,ずいぶん昔,20年ほど前に家族と一緒に一度見学しましたが,実に,1300年以上前の画とは思えないほど鮮明に感じられました.
この看板の画は,皆さんもおそらく教科書などで一度はごらんになったことがあるのではないでしょうか.

看板

壁画は,連続三角文・環状文・円文などの幾何学文や,槍・太刀・靱(ゆき)・楯などの武器・武具や首飾り・馬具などが描かれ,東日本を代表する壁画だと言われています.
この古墳はまた,石室内発掘調査に先立って,石室内の温度,湿度,空気組成,微生物などの科学的調査が行われた日本初めての古墳です.

常総の史跡INDEXに戻る