結城三百石記念館

茨城県南西部の伊奈・谷和原地方(現、つくばみらい市)は、小貝川沿いに広大な水田地帯が広がる米の産地です。このあたりは、近年、丘陵部には、畑地、4つのゴルフ場、住宅地が形成され首都圏近郊都市に位置付けされています。

その旧伊奈町谷井田地区に「結城三百石記念館」があります。
この記念館は、この地の旧家結城家が敷地建物とともに文書を寄贈して成り立っており、市民利用施設として、公開されています。

結城家は鎌倉時代初期の朝光公を始祖とする名族といわれ、江戸時代初期に当地に帰農して以来「結城三百石」と称され地方開発の中心的役割を担ってきました。一時、海老原姓を名乗っていたとも言います(「伊奈町史 史料編3−結城家文書−」(1999年伊奈町史編纂委員会)解説による)。

敷地内には母屋・長屋門・蔵などがあり、館内には生活具が展示してあります。また史料収蔵庫には江戸時代初期からの文書類が五千点以上保管されていて、その一部が展示公開されています。

記念館全体の見取り図です。写真とあわせてご覧下さい。

写真1 結城三百石記念館入り口

写真2 長屋門

入り口は長屋門になっています。かなり立派な長屋門です。写真2は屋敷の内部から見た様子です。右奥が「一の蔵」です。

 

写真3 荷車  写真4 消防ポンプ 写真5 縄をなう機械です

写真3〜5は、長屋門の中に置いてあったものです。時代はそれほど昔のものはないようです。しかし、整理されていないので残念な気がします。

写真6 母屋です。

写真7 母屋の内部です。

母屋には、古文書が展示されています。地元の人たちか、何かの会合が行われていました。

写真8 母屋前においてあったポンプ。

写真9 母屋の裏手です。

先の「伊奈町史」口絵写真では、長屋門と母屋の屋根は赤く見えるので、現状は整備された姿なのかもしれません。

写真10 二の蔵です。

写真11 屋敷内の自然観察道。

写真12 立派な木です@

写真13 立派な木ですA

写真12と13は、記念館全体の見取り図にもひときわ大きく表示してあるものです。自然観察路を歩いていると、かなりの数のアゲハ蝶に出会いました。

以前は間宮林蔵の記念館においてあった丸木舟が、屋敷内に保存されていました。

写真14 丸木舟説明版

写真15 丸木舟(水に浸かっています。中央)

この丸木舟に限らず、保存方法などがいまひとつ十分では無い様に感じました。予算や人手の問題はあるでしょうが、かなりもったいないように思います。

写真16 文政13年(1830年)銘

屋敷内ではなくお隣に当家のものと思われるお堂がありました。その境内にある手洗い場の石を見ると文政13年(暮に天保に改元されています)の銘が彫ってあります。

 

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